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2006-10-12 ITのお話
じわり、と動く世界
世界が「じわり」と動いている気がしています。
着実に次の世界へ進んでいる気がします。
ここ数日でいくつか大きな動きがありました。
先ずは以下。
・Google による YouTube 買収
やはり、買収したのですね。買収後も相変わらずマークキューバンは批判的のようですが。
ある程度先行した成功者をお金で買う、この動きがまた出てきました。小泉改革以降、日本でも大きなうねりとなっていたあの流れです。ホリエモンの逮捕以来、一旦なりを潜めたあの流れです。先日ドイツで開かれていた「フォトキナ」では、サムスンがデジカメで存在感を増しているというニュースが流れていました。こちらも同じような話でしょうか。家電の雄、半導体の雄がカメラに進出してきた、と単純に理解しています(韓国内ではかなりの販売実績を持つようですが)。
大が小を飲み込みどんどん大きくなる。小が順序だって → 中 → 大 となっていく事は困難な時代なのでしょうか。
これはどうなるのでしょう。サニーやファミリアが居なくなって数年経ちました。そんな時代に、今、カローラです。
私の感覚では日本をフォーカスして 150万-230万 の車は無いだろう、という感じです。しかも、セダンで。本当に保守的なお年寄りをターゲットにするのであればそれもありですが。近年の日本の消費活動のキーワードは明確な価値、です。特にモノに対して。その「明確な価値」は多様化しています。大事な事は、他人から見て「明確だ」と分かる事です。あきらかにあいつは明確な価値を感じてそれを持っている、という事が他人に分かる状態です。その視点からいって、カローラ、という選択肢は無いと思います。何でもありの最大公約数を手ごろな価格で、というものは売れないと思っています。
もちろん、これからの売れ行きは注視する必要があります。
そして、実はカローラは「何でもありの最大公約」という車ではないのかもしれませんが。
・日本の政権交代
総理が代わりました。小泉政権の下でお年寄り世帯の税や社会保障の負担はどうかわったのか、こんな試算の結果が先日発表されました。年収300万のケースで年57万?72万円の負担増ですって。スゴいですね。ただし、これは「夫が特別養護老人ホーム(特養)や長期入院の療養病床に入っている場合」であり、健康であればこのケースではありません。要は緊急事態発生時にはこれだけ上がりました、というものなのですが、以前までが凄かったです。
この緊急事態で年間 60-70万程度の負担で収まっていたらしいですからね。
それはさすがに手厚くしすぎでは、と思います。政府の言う「税制で高齢者を優遇しすぎ」もあながちひどい話だとばかりには受け取れません。
この例はちょっとずれましたが、政府の方針からして「より競争を」という方向であることは間違いないように思えます。
他にもいくつも気になるニュースはあります。
・北朝鮮
・アメリカ vs 中国
・原油高騰 → 一気に沈静化
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世界がじわり、と動いている。
そんな気がします。
「洗脳されている」とまでは大げさですが、気づかない間に価値基準が変わってきているように思えます。
よく考えなければ。
じっくり立ち止まらなければ。
そう、思います。