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2007-9-20 父親blog
人間の認知能力
先日、同志社時代の友人に久しぶりに会いました。
彼は心理という分野でドクターまで進んだ変わり者で(すまん^^;)、私の友人の中でも相当に裏表の無い人間です。久しぶりに会って、彼が今悩んでいること、楽しんでいることなどを聞きました。私も同じようなことを話ました。私が悩んでいるのはとにかく子育て。上の子も、下の子もいい子なのですがどうすればよりよい親として彼女達と接することが出来るのか、日々考えています。
その中でも特に気になっている事は上の子がとにかく気遣いが激しいということです。下の子が上の子にちょっかいをかけたとします。例えばおもちゃを欲しがったとか。上の子はもちろん、渡したく無いので嫌がりますよね。すると下の子は上の子を叩くのです。本気で。ひどいことするなぁと思いますが、まだ1歳なのでそんな分別も無いのでしょう。そこはまだあまり深入りしないことにしています。それでも「人を傷つける」事と「食べ物を粗末にする」ことだけは何歳であろうと守らなければルールと(勝手に)決めていますので下の子を叱ります。
「コラ」と言いつつ、叩きます。
そうすると・・・・上の子が泣くのです。
「ユイチャン(下の子の名前です)は悪くないから・・・・・」「もう、怒らないで」と。
うーん。それは優しさなのでしょうか。それとも怒っている人が居ることが嫌なのでしょうか。
そういう話をしていると友人が面白い話をしてくれました。彼は老人の認知に関して色々と研究を続けているらしいのですが、認知症になってしまった老人に最後に残る認知能力は「話し手の感情の識別」だそうです。話し相手が何を話しているかはわからないそうですが、その人が怒っているか、そうでないかはわかるそうです。
面白いですねぇ。
ココからは彼の推論ですが、「ということは人間が最初に獲得する認知能力も話し手の感情だろう」ということです。なるほど。つまり上の子はその最初に獲得した認知能力が十分発達していて、なおかつ他の認知能力(知能?感情?)がまだ十分に発達していないので現在のような「気遣いが激しい」という現象を起こしていると考えられそうです。
そう考えると彼女の現在の状況は過渡的なもので時間が解決する問題(問題というほどではないですが)ということですね。
まぁ、毎日そこまで考えて子供と接しているわけではないですが、子供に対しても論理的に攻めれる、ということがなんだか面白く感じた彼との再会でした。