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2007-3-25 中国物語
中国最終日
北京でもソフトウェア開発会社さんと打ち合わせを行いました。
総経理の方が親切でいろいろと中国ビジネスのあり方を説明していただきました。注意点なども。ありがとうございました。
反日感情や計画経済当時の話も伺いました。現在の中国経済は完全に資本主義です。頑張った者が報われる。そのため、皆販売に熱心です。彼曰く、サービスもかなり充実してきたということでした。古い計画経済概念を持って入国するとびっくりしますよ。私もびっくりしました。
それでも杭州、北京共に夜は早いです。杭州の23時はほとんど人通りがありません。目抜き通りで。北京でも10時に屋台などから電気が消えました。繁華街の活気も22時まで、です。一方、環境はひどいですね。北京では視界はおおよそ300m程度です。例えば国貿という経済区画に LG がどでかいビルを建てているのですが、それを目印に周辺を散策しようと思ってもあっという間にビルが見えなくなります。粉塵なのでしょうか?スモッグなのでしょうか?日中であっても方角(どちらが太陽なのか)が直ぐには分からないくらいです。
経済の格差もひどいです。
私が泊まった友人宅は40万/月 程度の家賃だそうです。玄関に24時間受付の方が居られる大理石を目いっぱい使ったマンションで、バスルームが二つある部屋に家族で住んでいます。しかし、そのマンションの裏手、距離にして200m程度のところに入り口がどこかも分からないようなレンガ造りのアパートがあります。数千円/月の家賃でしょうか。両者がどうやって折り合いをつけながら同時に存在しているのか、ちょっと私には理解できないくらい、格差のある経済が隣接しています。前述の LG ビルも同様です。こちらは裏手100mでそんなアパート郡です。しかもこちらには両者の境に分離鉄扉がありました。
本当にいろいろな問題を抱えながら経済発展している途中の国です。中国は。そのパワーに驚かされると共に、そのパワーを引き出してしまう貨幣価値というものにも脅威を感じてしまいます。彼らはほんの20年前まで貨幣価値を放棄して、比較低位な経済活動を受け入れていた国ですのに。
お金って怖いですね。
今回のたびはとても勉強になりました。
ビジネスにおいても、人間川原においても有意義な旅になったと思います。
お世話になった方々に、改めてお礼を言いたいです。
ありがとうございました。