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2007-3-5 社長blog
PCサクセス 倒産
「価格.com」で格安PCパーツなどを販売していた会社さんが倒産しました。
一時、有名になりましたよね。「価格.com」を常時監視している社員が居て、絶えず「最安値」というポジションを取り続けることを至上命題にしていた会社さんです。他の会社さんにも同様の担当者がいました。ネット社会の到来という切り口で「凄い社会が来たものだ」という対象で捉えられていましたが、実体はともなっていなかったようです。
先週の「敗軍の将、未来を語る」のコラムが PC サクセスの杉浦さんでした。
「同じメーカの製品であれば価格以外に差別化のポイントは無い」と言い切る凄さは素晴らしいと思いますが、「自動的に最安値を設定するシステムを導入して採算が悪化した。」とはこれまたお粗末な話です。別の報道では資金繰りは完全に自転車操業状態だったとの事ですから、当該コラムの杉浦さんの話をそのまま受け取るわけには行かないと思いますが、なんというか、「あほだなぁ」という感じです。
システムの導入(自動化)の弊害は人間の目が届きにくくなることであるというのは間違いありません。そして、今のところ自己成長するシステムはあまり多くありません。つまり、システム構築時に、考慮されたこと以外はなににも対応できないのがシステム、というものです。そんなことは十分に承知していて導入後も適切に監視を続ける必要があることは当たり前ですのに。。。。
そういえば今週号の日経ビジネスに乗っていた、水族館用のアクリル水槽を製造する会社では現場の温度情報を社長さんの PDA に随時送信してくるシステムを使っているそうです。その社長さんは温度の変化から現場の問題に気付き間一髪の問題に対処したと書いてありました。それがシステムを利用する側の基本スタンスであるべきです。
残念ながら杉浦さんはちょっと間違えてしまったようですね。
それにしても。
システムに制約条件を与えておけば自動的に判断基準も成長させるシステムが簡単に作れないものでしょうかね。作れそうですが。弊社が突き進めるヒューリスティックであれば出来そうです。ぜひ、実現させたいですねぇ。今日も社員一同頑張ってつくっています。なかなか思うようには進んでいませんけど(笑)。
ただ、システムが善悪まで判断するようになると怖いですね。