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2014-7-15 社長blog
NIMBY という考え方
先日、東京大学の寺井教授のお話を伺う機会がありました。
先輩は私が卒業した中学の同窓でして、その同窓会で先輩に講演をしていただきました。
さすがに先輩は、周辺を含めた色々な知識が豊富で、かつ、聞き手が理解し易い情報に整理してお話をいただきましたので、とてもとても面白かったです。
会の様子。
先輩の専攻は「原子力」です。
「エネルギー問題」はこれからの人類が(これまでも)直面している問題で、グローバルな視点とドメスティックな視点、そして個人的な視点から問題点や今後の展望をご説明いただきました。その中でも心に残っている一言があります。それは、「エネルギー問題は戦争を引き起こす」という言葉です。
折しも同じ日に、防衛大学の元学長のお話を伺う事ができました。その先輩のお話にも「日本は”国防”という事をもっときっちり考えなければならない」という言葉がありました。
今は世界的に見て「100年の平和」の最中にあると言えるでしょうか。確かに私たち「日本の中に住んでいる日本人」にとっては生命の危機的なものにほとんど出会いません。世界のニュースも一部の地域を除いて、ほぼ経済の話が中心となっているように思います。
二人の先輩の話を伺いながら、確かにお金(を儲ける)という話だけでは人は人を殺さないな、と思いました。人に殺意を頂くのは、自分がどうしようも無くなった時、どうでも良くなったときでしょうか。「エネルギー問題」もしくは「食料問題(水問題)」だと思いました。そして、どうやらそれらは後100年程度で潤沢では無くなりそうだ、という事を思いました。我々がこの世界から離脱する時にどうなっているのか。私の子供のタイミングではどうなっているのか。私自身よりも、やはり、次の、その次の世代の事が心配です。
今できることは何なのでしょうか。精一杯考えて、精一杯実行したいです。大事なのは次の世代。いつも同じ事を考えています。
ferix という会社も同じ思いです。私が居なくなってからなんぼ、だと思います。その時にきっちりしたものを残していかなければと強く思います。
さて、表題の件。
ご存知でしたでしょうか。
“Not In My Back Yard”(自分の裏庭には来ないで)の略だそうです。
原発の立地判断の時などに良く出てくる言葉のようです。必要な事は分かっている(ある意味、不必要だと言う方が多数居られるのは分かっています。それでもそれらの方も何かしらのエネルギー源は必要です。風車だって人口密集地には立たない。結局はどこかでトレードオフです。)けど、自分の立地的な影響範囲では関係しないで欲しい、というものです。
こういう事、よくありますよね。
人間関係でも良くありませんか?
今まで漠然と思い描いていた思考に言葉をいただきました。とても当てはまるシーンが多い言葉だと思います。これからじっくり考えて使っていこうと思いました。
気づきの記録、ということでエントリします。