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2013-1-29 社長blog

お金って、仕事って、なんだろ。難しい。

先日、友人と飲んでいました。

最近業績急上昇の IT 系の会社の社員さんです。

IT 系なので、弊社としてはクライアント候補、です。まぁ、こんな小さな会社に口座開いてくれるかどうかは別として。

「発注部署を紹介してくださいよー」というと、「紹介させていただきたいのはもちろんなのですが、私自身が嫌なんですよね。」といただきました。理由は「協力会社に企画を作らせて、事業のロードマップまでださせて、結果不採用、とか言うのを経験してしまったので、川原さんにそんな風になってもらいたくないから」といただきました。

確かにそれはしんどい。そして、そういう風に案件を紹介いただいて疲弊することがあることもあります。ただ、それは、それで商売として超えなければならない壁ですよね。ウェルカムです。ただ、私が思っているのは、「それを繰り返して絶えず新規の取引先をとっかえひっかえするのはやめてもらいたい」ということです。ここをとっかえひっかえすると、発注という視点でのコストは最小化されると思うのですが、アウトプットの質を発注費用で除算した場合の、価値の最大化は図れていないと思うのです。

もう少しだけ、お金視点以外のことを含めると、協力会社(外注さん、ベンダさん)と発注者自分自身との関係、とかいう意味でも。これは、私が受託業者だから思うことではなく、日本人が世界で勝つためのビジネススキームに通じる部分だと思うからです。受託業者も様々だと思いますが、私は昔から続く「お得意さん」的な関係は日本人のビジネス活動を最大化すると思っているのです。

もちろん、弊害がたくさんあるのはわかっています。馴れ合いの関係が成長を抑制する、という、世界中でやっている失敗を日本でもやっているのもわかっています。それでも、日本での失敗は割合的には少ないほうじゃないのか、と思っています。ゴーンさんがリバイバルプランで V 字回復をされたのは、旧弊を一掃したからというものだと思います。ただ、それは一面で、現在も残っている業者さんは、新規にあいみつをとった業者さんではなく、リバイバルプラン実施前から取引のあった業者さんではないかと思うのです。やはり、「長年の・・・」というのはビジネスにとってプラスに働くんじゃないかと思っています。

ただ、その「お得意さんに対するアウトプットの質の向上」というものは、それを評価する指標がまだ、今でも日本で成熟していないと思います。そういう共通の物差しで計れば日本の産業は世界と比較して競争優位を確保できるんじゃないかと思っています。

誰か、賢い人、そういう指標を作ってくれないかなー。

ちょっと全然、違う話を。

最近、非常にお金をいただくのが「申し訳ない」と思う案件がありました。理由が2つあります。1つは、弊社の得意分野では無いところに無理やり発注をいただくような状況となってしまっていたところ、もうひとつがこちらは先方さんの都合でもあるのですが、弊社のアウトプットがあまり先方さんで効果が出ないことがそれなりに明白であったこと、です。

それでも、先方の担当からは、「ぜひに」といただいておりましたので、案件を進めさせていただいておりました。

ところが、先日、責任者の方とお話をさせていただいていると「川原さん、遠慮しているのでは無いですか」といただきました。一瞬、何の話かわからなかったのですが「本件でお金の授受は無しにしませんか」といただきました。案件を無くすのではなく、無償対応としてもらえませんか、という打診です。

そこだけ切り取るとまるで、値切っているみたいですが、そうではなく「今回、Ferix の時間が使われていることは明白ですが、効果が不明なので、一旦、お金の話を除外しませんか」という提案でした。この提案をいただいて、私の中で吹っ切れるものがありました。なるほど、そうすると遠慮なく弊社も協力させてもらうことができるな、と。遠慮なく、言いたいことを言うことができるな、と。

ちょっと遅かったのですが、「クライアントのメリットにならなさそうですが、お金をいただく以上最低限やらなければならないこと」をやり続けていた私としては、目からうろこの状況です。なぜ、その提案がこれまで出来なかったのか、悔やまれます。なぜ、自分からその提案をさせていただくことができなかったのか、と。

二つの話に共通するのは「お金って不思議だね」ということ。

書くのが苦手なので全然まとまっていませんが、私にとっては結構すとん自分に落ちている二つの話です。

もう少し、まとめてから書けばよかったかな?